のし袋と表書きのマナー

結婚式で使われる「のし袋」は、主に「結婚祝い」と呼ばれる金銭を入れます。
「のし袋」と文字にすると一種るですが、実は贈る相手に寄って色々な違いがあります。
御歳暮や何かの御礼にも使われますが、その中でも「結婚式」では新郎新婦に限らず、人によって袋や表に書く文字が違います。

まず、最も重要な新郎新婦への「御祝儀」です。
この時に用いる袋のデザインは、最も一般的なのは白と赤、もしくは金と銀の「水引き」と呼ばれる紐が上向きになっていて、結び目の真上に「寿」と書かれた袋です。
これが白と黒になると御葬式用になるので、注意してください。ちなみに両方とも「水引き」の結び方は同じです。
なぜなら、固く結んで解けない「結びきり」とよばれるタイプを選びます。
これには「結婚や弔事が何度もありませんように」という意味があります。

それから、袋の「表書き」ですが、招待客が新郎新婦の為に渡す「結婚祝い」なら上に「寿」と書いて、結び目の下に姓名をハッキリ書くのがマナーです。
御祝い事に使う場合は「御祝い」でも良いですし、結婚と分かっているなら「御結婚御祝」や「祝 御結婚」でも良いです。
また、袋も一万円、二万円、五万、十万など金額に合わせて選んでください。
分からない場合は百貨店や文房具店の方に聞けば、金額に見合った袋を用意してくるでしょう。

ただし、主催者側が仲人や式場の御礼を渡す際は「寿」の他に教会なら「献金」、神社なら「御初穂料」と書いて渡します。