キリスト教式(プロテスタント)

昨今の日本で最も一般的なウェディングドレスに教会、それから指輪の交換は「キリスト教」の一派である「プロテスタント」の様式です。
本来は教徒の婚姻を神様に誓う儀式なのですが、今の日本では「結婚式」といえば純白のウェディングドレスに教会が当たり前になっています。
また、六月は結婚生活の守護神「ジュノー」の月で、六月に結婚すると幸せになれるとの考えから「ジューンブライド」という言葉もあります。
ここでは、略式ではなく、本来のキリスト教(プロテスタント派)式の挙式を紹介します。

1.牧師、新郎入場
参列者が席に着いた後、牧師と新郎が入場します。
新郎は祭壇の前で入り口を向いて立つのが一般的です。

2. 新婦と新婦の父の入場
牧師が式の始まりを告げて、参列者は席を立って新婦を迎えます。
新婦は自分の父親と腕を組んで入場し、バージンロードを歩いて新婦の左に立ちます。
そして、新婦の父が新郎に一礼して、新婦を引き渡して席に着きます。

3.讃美歌斉唱
全員が席を立ち、讃美歌を唄います。

4. 聖書朗読・祈祷
牧師が聖書の一節を読みあげ、全員が頭を下げて神の祈りを捧げます。
次に牧師が結婚の意義を説き、御祝いの言葉を添えます。

5.誓約式
牧師が二人に永遠の愛を誓う「誓約文」を読みあげ、新郎・新婦の順番に問います。
この「誓いの場面」は最も一般的です。

6. 指輪の交換
ここで介添人が居る場合は新婦から手袋やブーケを預かります。
そして、牧師から指輪を受け取り、こちらも新郎・新婦の順に互いの指に指輪をはめます。

7.誓いのキス
指輪の交換後、新郎が新婦にキスをします。

8. 結婚誓約の署名
これは略される事もありますが、本来なら結婚を誓う「結婚誓約書」に新郎新婦が署名するのです。

9.祈祷・宣言
牧師が二人の手を重ねて祈り、神の名の下に二人が正式な「夫婦」になった事を宣言します。

10. 讃美歌斉唱・祈祷
最後に全員が席を立ち、讃美歌を唄い、牧師が祈ります。

11.退場
新郎新婦は腕を組んでバージンロードを歩き、退場します。
ここで牧師が式の終わりを告げ、参列者も退場します。